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日本にほんの固有種こゆうしゅ ニホンリス
「固有種こゆうしゅ」とは、ある特定とくていの地域ちいきや島しまだけに局地的きょくちてきに生息せいそくする動植物どうしょくぶつの種類しゅるいのこと。その土地とちの面積めんせきや標高ひょうこう、地質ちしつ、気候きこうといった自然環境しぜんかんきょう、そして近隣きんりんの陸地りくちからいつ、どのようにして分離ぶんりしてできたのかなどが要因よういんとなり、固有種こゆうしゅが生うまれるんだ。日本にほんは、今確認いまかくにんされているだけで約やく9万種類まんしゅるいの生いきものがいると言いわれているんだ。そのうちの131種しゅは日本にほんの固有種こゆうしゅ。
なぜ、日本にほんはこんなにたくさんの固有種こゆうしゅがいるのか、わかるかな? 日本にほんは四方しほうを海うみに囲かこまれた島国しまぐにであり、離島りとうの数かずが非常ひじょうに多おおいこと。それに、亜熱帯あねったいに属ぞくし、降水量こうすいりょうがとても多おおいこと。また、日本列島にほんれっとうが南北なんぼくに長ながく、森林しんりんが多おおく、地形ちけいが複雑ふくざつなこと。そして、近隣きんりんの大陸たいりくと陸続りくつづきになったり、切きり離はなされて島しまになったりという地学的ちがくてきな理由りゆうが考かんがえらているんだよ。
あの有名ゆうめいなガラパゴス諸島しょとうでも固有種こゆうしゅは110種類しゅるいというのだから、いかに日本にほんが固有種こゆうしゅに恵めぐまれているのかがわかるよね。