地球にはどんな動物が
いるんだろう?
地球に生命が生まれたのは、今から38億年前のこと。それから今に至るまで、地球環境は大きく変化し続け、生命は絶滅と進化を繰り返しながら命をつないできました。現在、地球には多様な生きものが棲息していますが、その種類はわかっているだけでも約175万種。まだ知られていない生きものを入れると、その数は500万から3,000万種以上と言われています。175万種の内、胎生(母親の体内である程度まで子を育ててから産むこと)で、乳を与えて子を育てる哺乳類はおおよそ6,000種です。
どうしてこの動物は今の姿になったのか、いつ頃から地球にいるのかなど、まずは哺乳類をグループごとに詳しく調べてみましょう。
ところどころ動物の名前の後ろにイタリック体(斜めになったアルファベット)がついていますが、それは学名です。例えば、「これはアズマモグラです」と日本語で言っても通じませんが、「これはMogera imaizumiiです」と言えばある程度意味が伝わりますよね。前にある「Mogera」は人間でいう姓にあたり、「imaizumii」は名です。姓が同じものは類縁関係が近いことを表します。たとえばコウベモグラの方は「Mogera wogura」ですから、アヅマモグラとは名字が同じ親類のようなものなのです。ちなみに学名は基本的にはラテン語が使われていますから、読み方はローマ字読みです。アズマモグラは「モゲラ・イマイズミイ」と読みます。
さらに正式には、学名の後に「Mogera imaizumii (KURODA, 1957)」と人の名前と年号がカッコに入れられて書かれます。このKurodaは人名で Mogera imaizumiiと新種として命名した学者「黒田長禮」氏を指し、新種と して発表された年号が1957年なのです。カッコは後の学者が分類を変えたことを示しています。アズマモグラは1957年にコウベモグラの亜種「コモグラ
Mogera wogura imaizumii」として発表されたものの、後に独立種と考えられるようになって学名がMogera imaizumiiと変わったのです。